近年脚光を浴びている人気シーバスゲーム「磯マル」。
東京湾では同じシーバスながら、港湾部や干潟と異なり磯周りでヒットするシーバスはサイズもさることながら、プロポーションが抜群にいい。
更に、磯でのゲームはウェーディングと異なり、縦方向の(水深方向)トルクフルなファイトが楽しめるのが人気理由の一つであると思われる。
今回僕が狙ったポイントは、砂地の点在する岩礁帯にカジメやホンダワラ、コンブ等の海草が密生するエリアで、海草の背丈が高く、水面までのクリアランスが1m未満。トレースラインによっては30cmに満たないという、東京湾内房としてはシャローな状況のフィールド。

ゲーム開始に満潮を迎え、僕の磯マル定番ルアー"ザブラシステムミノー139F"と、"同11F"のローテーションで広範囲を探る。予想通りトレースラインによっては、海草が引っ掛かってしまうが、ボトムのスリットに沿う様に背丈の短い海草ラインを集中的に探るのが効果的。
しかし、潮止まりを迎える頃、一通りのラインを攻め尽くしたものの、磯マルからのコンタクトは皆無。
そこで、セオリーのスリットトレースから視点を切り替えて、スリットを横切るライン攻略を試すことにした。
当然ながら繁茂する海草をかわすには、ロッドを立ててシャローレンジを狙うことが多い磯マルゲームだが、それでも完璧に避けきれるかというと意外と難易度は高い。この日は無風のベタナギで水色はいたってクリアー。選んだミノーはスーパーシャローを何より得意とするザブラシステムミノー139F Shallow。波気の高い状況ではオリジナル139Fが扱い易いが、穏やかかつシャローレンジ狙いならばこのミノーしかない。
セレクトしたカラーはCGイエロー。アピール&ナチュラルをコンセプトにしたこのカラーは磯での実績も高い。特に海草が繁茂するエリアで抜群の効果を発揮してくれる。

潮の効かない時間ではあったが、下げはじめのチャンスを逃さぬ為、キャストを続けると待望のコンタクト。水面でのヘッドシェイクが遠くに見える。やがて水面でのファイトを諦めた磯マルは、横へと
走り、距離が詰まるとこれまた期待通りに今度は縦方向へ走りロッドを絞り込んで楽しませてくれる。
やがてネットランディングされたのは70cmクラス。すぐにリリースしてキャストを再開する。


潮の流れをセンシティブに感じる139F Shallowが潮の流れ出しを手元に伝え始めた直後、鈍いバイトがロッドを伝わった。
鋭くフッキングすると今度は手前に走ってくる。わけもなく距離が詰まった時こそ磯マルはバラシ易い。体力を使わずに磯際に寄った時は手前で大暴れか、いきなり突っ込み根ズレでラインブレイクをする傾向が高い。


この磯マルは後者だった。いきなり反転すると下へ下へとラインを引きずり、ドラグが唸りだした。海草や露出した岩肌にラインが擦れぬよう、ロッドベリーでいなす。やがて水面に横たわった魚体は紛れもないランカーフィッシュ。下アゴを持ち上げた瞬間にこれぞ磯マルと感じさせる素晴らしいファイトの85cmだった。そのフォルムにしばし見とれ、やさしくリリースしフィールドを後にした。

補足
千葉県南房総では年末年始に向け、ランカー磯マルが狙えます。
基本は他のゲームと変わらず、流れを探しアプローチするだけです。
本レポートで使用していたミノーの他にザブラシステムミノー15F、フェイキードッグ、スライドスイムミノー(フロントフックはカルティバST-46#4)も実績のプラグです。
タックルも10ft前後のロッドで対応できるフィールドが多くあります。(詳しくはタックルデータを参照)
ライフジャケット、グローブ、スパイクウェーダーなどの安全装備さえあれば、チャレンジできますので、今年の年末年始に磯マルゲームを堪能するのは如何でしょうか。
きっと新しい楽しみ、発見があることでしょう。

■使用タックル
ロッド:ufmウエダ CPS-962EX-Ti
リール:シマノ ステラ4000
メインライン:ナイロン14lb or PE1.5号
ショックリーダー:フロロカーボン25lb or ナイロン25〜30lb
ヒットルアー:ザブラシステムミノー139F Shallow (CGイエロー)

フィールドスタッフ 浅川 和治