昨年暮れから各地で異常な天候が続いていますが、こちら北海道も例年に無いほどの降雪に見まわれています。このため、釣行場所や撮影ポイントが非常に限られる状態であり、苦戦を強いられています。しかし、釣果の方は、アメマスを代表に場所を考えて選びさえすれば比較的満足のいくものとなっています。釣行前のプランをしっかり立てることがキーです 。

さて、私はこのような時期であっても必ずと言って良いほど早朝から川に入るようにしています。厳寒期とは言え、体力のある魚のモーニングバイトを逃したくないからであり、また午後になって風などがでると、キャストの精度も落ちこちらの集中力も切れやすくなると考えているからです。
さて、この時期の私のメインルアーはリッジ90Fならびにディープ90Fとなっており、誘って浮かせて食わすかレンジをある程度合わせてやるか?を状況によって使い分けています。リッジは、泳ぎ、バランスなどが良いために、幅広い層に扱いやすいことが最大のメリットでしょう。また、ある程度経験をつんだアングラーにとっても、意図的にいろいろなアクションの味付けが可能で非常にレスポンスが良く取りまわし易いと感じて貰えるはずです。
例えるのであれば、フルチューンのレース用の車やバイクのような性能を持つが、万人に扱いやすいと言う、相反するものを融合させた製品!?とでも形容すれば良いでしょうか・・・。



また、カラーに関しては、私が必携している850パールピンクがコンスタントに結果を導き出してくれています。フィールドなどでは、"派手すぎませんか?"と聞かれることも多いのですが、あのカラーについては派手さを追求したものでは無く初期反応の良い箔やメッキなどのカラーをあえて採用せず、ギラつきをおさえて・・・と説明させて頂いています。サイドをパールにすることで極端な反射を抑え、全体的にフワッと見せることでスレの度合いを最小限にくいとめる効果を求めたものです。さらに、背中のピンクはアングラーからの視認性の良さと、ボディ上部から太陽光が入った場合に柔らかな発色をするという良さがあります。

北海道の湿原河川だけではなく、水のクリアーな渓流においても釣果に恵まれているのは、この色があるからと言っても過言では無いのです。また、他のルアーにはこのようなコンセプトのカラーが少ないということも、激戦区のフィールドでトラウトをバイトに持ち込める要素となっていると感じます。


また、フックに関してですが、ここ暫く、バーブレス(シングル)フックのみで釣行してみています。以前から関心があり、さらに先輩の話が後押ししたようにすべてバーブレス化となった。ルアー用のフック以外も使用し、自作を試みていますが、最近は既製のバーブレスフックで意外に調子が良いことに気付き始めたのです。
 多くの魚を釣った中から感じたのは、むしろバーブレスのほうがキャッチ率も上がったということである。一般的に、バーブレス=かえしが無いためにバレやすい と言うイメージがあるが、使用しつづけていて、そのイメージとは逆に、私個人としてはしっかりフッキングできて、なおかつバレにくい印象に変わったと言える。キャッチ後にリリースする際も、トレブルのように魚の身体を無駄に痛めることが少なく、実に迅速にでき対戦相手に対しダメージを最小限にできるという点も大きい。
逆に、力が一点に集中してかかるため、刺さりが鋭く傷口が深くなるという点は、考えなければならないこととして挙げられると思っています。

 さて、私はこのセッティングで釣りをする際、スプリットリングの番手を純正から1番手上げ、さらに少し大きいサイズのバーブレスフックを装着するようにしている。これによってバランスも、泳ぎも、再調整が必要なほどに狂うことは無く、むしろ、この仕様にすることで今までよりもバイトからキャッチまでのプロセスが楽しくなり、また、キャッチ率がかなり上がったのも事実である。
 
 ミノーを使って釣った時にしばしば起こる、ボディ、もしくはテール側のフックが魚の口以外の余計なところを傷つけてしまうこと・・・フックポイントの少ないシングルバーブレスであれば、ファールフッキングが減ることはもちろん万が一、そのような状況にあっても容易に外せることも利点の一つと感じている。
 
キャッチ&リリースを心がけているアングラーの方々には、一度試してみて頂きたい仕様です。

■追記 ZBLモンスーンブレイカー
話は変わり、今期リリースのジグミノー(モンスーンブレイカー)のプロトを現在テスト中です。また、同時に市場に出回っている何種類かを使用して見ていますが、現時点での出来、そして威力は「凄い!」の一言です。余計な言葉で語り尽くすよりは、恐らく"発売の折りには、是非使ってみて下さい"のほうが適当であると思います。
 
ハイピッチでのリーリングにもスローでのジャーク&フォールにもしっかり応答し、沈下速度も速すぎず、かといって遅すぎず絶妙。もちろん、必須事項であるフォーリングアピールも無機的では無く、フラフラと悶えるような雰囲気が出ています。どちらにしても、よく作り上げたなぁ、そう感心するほどの出来である。

私自身、今のところ数本しか手元に無いため本格的にリリースされるのが待ち遠しい、そう感じている製品です。


北海道フィールドスタッフ 後藤 全宏