今年もこの時期がやってきてくれた。
私の地元、群馬の解禁を半月後に控えた2月17,18日にいつものごとく長野県・犀川を訪れた。私にとっての解禁直後の犀川釣行は、ニューモデルルアーの実戦チェックがメインであるが、シーズンのスタートを切るための言わばお祭り的な意味合いもある。

さて、状況の方から伝えさせて頂くと、一言で言って今年は非常に寒かった。
17日は、ゆっくり目のスタートだったためそんなに辛くはなかったが、18日の朝マズメは−7・8℃は当たり前で、写真からもお分かり頂ける通り川の水温と気温の差が激しい為、川から水蒸気がたちこめていた。

通い慣れたフィールドであり、川全体の水温も概ね把握できるので、少しでも水温の高いポイントへということで、早速狙った場所へ入り仲間2人と釣りを開始した。
まもなく、仲間の一人にヒット。キャッチとなったのは、中型のレインボートラウトであった。
この日は、朝の冷え込みが厳しかったこともあり、スローに誘っていたのだが、いつもの年より水温が若干高いことが分かり、活性も少し良いであろうという事でルアーをチェンジすることに。キビキビアクションとフラッシングが売りのリッジ70Fを結ぶ。

トローッとした流れの水面、対岸を目がけてややアップクロス気味にソフトなプレゼンテーションで着水させた。ミノーを流れに乗せダウンクロスに差し掛かり、ルアーのリップが川の流れをしっかり捉えた瞬間にやさしいトゥイッチを与える。寒い中でも感度の良いライン(ファメルトラウト10LB)が竿を通し、私にルアーの波動を伝えてくれた。

バック&フォースを使い、流れに留めたルアーとラインにテンションをかけた瞬間、狙い通りヒットとなった。

サイズは40cmをわずかに越えるほどのものだったが、今年のブラウンは元気が良くとてもパワフルだった。ジャンプをしては下流に。対岸に走ってはジャップをする・・・。それらを繰り返し、やっと寄った魚体は砲弾を思わせるいつもの犀川ブラウンだった。


このブラウンもそうだったが、私のスタイルは、この時期の魚たちには特にしっかりルアーを見せてあげる為になるべく長い間流れに定位させるよう心掛けている。いくら鱒族といってもこのようなシーズン初期に、パワー全快でルアーをチェイスし口を使うのは難しいからである。
その後、周辺のアングラーみんなで10本弱の魚体を見ることができたが、残念ながら初日のブラウンはこの1本だけであった。
 


18日(2日目)に入り「やはり同じポイントで・・・」と、意見が一致した我々は夜明けにタイミングを合わせポイントに向かった。
惜しくも初日に魚体を見ることができなかった市川氏に昨日良かったポイントを譲り、私はそこより少し上流から釣り下ることにした。
すると、釣り始めてほんの十数分後。ギリギリ視界に入る距離に居た彼の周辺が騒がしい。その様子から、グッドサイズであることは容易に想像できた。

急いで駆け寄ってみると、既にランディングされており彼のフェイバリットカラーのテールフックを僅かにくわえた精悍な顔つきのブラウンが横たわっていた。それは、50cmを余裕で超える傷一つない綺麗なブラウントラウトであった。

一緒に行った仲間3人ともが魚の顔を見る事ができたので、来年のこの日の釣行を約束し昼過ぎに早々の帰路についた。


フィールドスタッフ 黒岩 英樹

■ヒットルアー
リッジスリム80SS(プロト)
リッジ70F
リッジS-Lineラファエル
リッジS-Line46S-MDR
リッジ56F、70F(共にHERO'S限定カラー)


■使用タックル
ロッド:スミスGTR-X76・改・スミスTRB-78MMT・ABUファンタジスタFCY-65L
リール:スピング4000番台(IOSチューン)・06'リベルトピクシー(IOS・Availチューン)
ライン:山豊 ファメルトラウトサイトエディション10LB