いよいよ5月を迎え全国的に渓流のベストシーズンとなった。前回は、関西の河川にて厳しい条件ながらリッジ56Sのアングラーカラーが見事結果を出してくれた。

私は例年、高原川の解禁から釣行を開始し全国を釣り歩くが、今年のその釣行においても実はアングラーカラーに助けられていた。その時の状況をレポートしよう。

高原川は関西屈指の人気河川。なぜなら、温泉水の流入があるので解禁当初から魚の活性が高いのだ。また、放流魚だけでなく年を越している魚や天然魚も釣れるので、私も毎年ここから行く事にしている。




解禁日、やはり例年通り定石ポイントには数人が入っている盛況ぶり。
冒頭で説明したように、今回は昨シーズンからテストを続けている"アングラーカラー"の最終チェックもかねていた。
前回のレポートですでにその色合いは紹介させて頂いたが、もともと"グリーンバック"は私の中の定番色。しかし市販品の中には、いまひとつ気に入ったグリーンバックというものが無かった為、自分用に数個リクエストし作ってもらっていたのがそもそも私のアングラーカラーの始まり。
グリーンといっても黄緑に近いものから黒っぽいものまでいろいろですよ・・・」というジップベイツの担当者を相手に、何色もサンプリングして貰ったがなかなか気に入った色調は出来てこなかった。その度、実釣もしていたのだが、少し気になる所があると信じて使い込む事が出来ないため、何度も塗り直しをしてもらった。そして、何度やりとりを繰り返しただろうか、この時の高原川釣行には、ようやく気に入ったグリーンが手元に届いた。
今年はそのカラーを携えての"高原参り"となった。
まずは栃尾発電所のプールに入った。朝からかなり雪が降っていたので、釣り始めたのが11時頃だった。この時点で雪はかなり降っており、非常に釣りにくい状況だった。30分程粘るがチェイスもなく、そのまま下流に釣り下って行った。結局、一匹も釣れないまま次の場所へと移動することになり不穏な滑り出しとなってしまった。
車で一気に下流に向かい、葛山地区に入ることにした。時間は午後1時を回ってしまい、いつしか雪もやんでいた。気温も少しずつ上がってきたため気合を入れ直してロッドを握った。例年の好ポイントを丁寧に打って行くが、いまいち反応が悪い。この辺りは、温泉水の影響もあまり無く水温も5℃前後とかなり低かったため早々に見切りをつけた。
足早に釣り下がって行き、流れの緩い所やプールを探す。途中、良さそうな落ち込みがあり足を止め、きっちり狙うことに。移動距離を少なめにしたトゥイッチングで誘うと、予想通りヒットとなった。型こそ22〜23cm程のアベレージサイズであったが、ヒレピンのキレイなヤマメだった。

さらに釣り下がって行くと同サイズのヤマメが3匹ほど釣れた。釣れて来る魚はどれもキレイなので、どうもあまり放流はしていない様子だった。一度車に戻って堰堤の下のプールへ一発大物狙いに行くことにした。
ポイントに着くと時間は午後3時をまわり、水温も上がりきった頃合いとなっていた。
プールの下流から静かにアプローチし攻めて行くが、気配が感じられない。やや諦めかけた頃、プールの中間地点にさしかかり、かすかに魚影が見えたかに思えた。ルアーの後方で反転したのがかなり遠かったためはっきり分からなかったのだ。もう一度同じコースを通すと、今度ははっきりルアーの後ろを追尾する魚影が確認できた。が、残念ながらまた喰わせられずプールの中心部へと戻らせてしまった。
かなりの良型であることが確認できたため、慎重にもう1度"MSストリームグリーン"をキャストした。そして同コースを今度は速めにトゥイッチングをかけ通して見た。すると、後方から黒い影がリッジを引っ手繰った。すかさずベリーで合わせを入れ応戦するが、この時期にしてはかなり引きが強かった。慎重に寄せて来ると33cmとグッドサイズのヤマメだった。
結局そのプールではそれ一匹で終わってしまったが、かなり満足のいく結果となった。今回は当然他のカラーも使い、ローテーションの一色としてグリーンバックの"MSストリームグリーン"を使用したのだが、やはりプレッシャーの高い場所、流れの緩い所などでは見切られづらい、シビアな状況に強いカラーだと感じた。
逆に流れの速い場所や、誰にも攻められていないポイントでは目立つカラーが強い様に思えた。全部が全部そうではないと思うが、最後に釣ったヤマメなどは、同じルアー同じカラーを三度も追って来ている。通常、一発で喰わさないと次は必ずといっていい程、反応が無くなる事が多く、特にプールなど流れのないポイント程スレが早い。そう言う意味では、今回のあの1匹は、特に色の重要性を実感させられた魚となった。

いよいよ渓流、本流でもハイシーズンを迎え、高原川でもかなり下流の漆山や神岡周辺で良いサイズが上がり始めるだろう。魚もそろそろ瀬に着き始めるので、非常に展開の早い釣りが楽しめるようになる。是非、盛期のミノーイングを楽しんで頂きたい。

今回のレポート中で使用していたグリーンバックの"MSストリームグリーン"は対抗色でありアピール系の"MSストリームパロット"とともに、いよいよ5月に発売できることとなった。どちらも皆さんにも自信をもってお奨めできる私のイシオシカラーです。

フィールドスタッフ 斉藤 学