※アンチ・ニュートンとの出逢い

 
 フィールドスタッフ:田澤 晃



   
※「アンチ・ニュートン」
システム・・・

 この聞き慣れない重心移動システムの構造を初めて知った時、メーカー側の意図は理解できたものの、果たして実釣においてどのくらいの効果を発揮するものなのかは半信半疑だった。しかしその実力を体感するのに、それほどの時間は必要としなかった。

 それは一昨年のロシアのコッピ川での事。ここでは、2〜3人が一組のパーティで移動しながらメインターゲットのシーマ(サクラマス)を追いかける。アングラー同士の距離は、ある程度確保するもののエリア毎に攻めるポイントは限られている為、当然キャストするルアーのコースはクロスするし、人が攻めた後に再度キャストという事もある。このような条件の中でボクのキャストするZBLミノー90Sには明らかにシーマの反応が違っていた。試しに全く同じコースをトレースしたりもしてみたが、やはり結果は明白。もちろん特別なアクションを加えた訳でも無い。ザブラだけが淡々と結果を出していったのである。これには、ボクだけではなくパーティのメンバー全員が驚きの表情を隠せなかった。※アンチ・ニュートンのサイレント性の効果が如実に現れた結果と言えるだろう。ただしこのミノーは本来、シーバス用に開発されている。恐らく、メーカー側にしてもこの結果は予想していなかったであろう。だが今年ついに、待望のトラウト専用ミノー「リッジ」がリリースされる。飛距離はもちろんだが、この静粛性能と流れの中でアングラーが意のままに操作できる安定性をもったトラウト専用ミノーの誕生は楽しみでならない。ボクもこのミノーの開発に携わってきたから、思いの強さは人一倍である。

 小さなボディの中に、ノウハウをギューッと凝縮したリッジは、これまでのトラウトゲーム自体を変えてしまうポテンシャルを秘めていると言っても過言ではない。皆様にも是非この性能を体感していただきたい。

田澤 晃

※「アンチ・ニュートン」は、2002年9月より「マグドライブ」に名称変更致しました。


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