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再会とリベンジ
友草 清一 |
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実に4年ぶりとなる再会であった。 ショアから狙える最大級のゲームフィッシュ"オオニベ"は、同じく幻と言われつつある"アカメ"と並び称される宮崎のプレミアムフィッシュである。絶滅危惧種に指定されているアカメは、キャッチ&リリースの徹底などからアングラー側もそのやりとりや扱いに非常に気をつかいナーバスにならざるを得ない存在である。私自身もロッドを持って対峙した場合、いろいろな意味で身構える存在であることは明らかだ。 一方で、今回釣り上げたオオニベは、日向灘に最も多く生息し最近では養殖による稚魚放流事業も盛んに行われており、個体数の観点からは見通しの明るい魚である。その証拠にヒット率は年々上がっていて、今シーズンは私のホーム「蚊口浜」においては昨年晩秋の11月時点で2桁にものぼるオオニベがランディングされた。 |
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私が知る限り、このオオニベの存在が確認されて8年くらいが経つが、当時たくさんの怪情報が飛び交ったものだ。「あのサーフで何かバケモノ級がヒットした!」だの「あの河口でマルカ(アカメの大きいの)がかかってラインを全部出された挙句ブレイクした」と言ったものだ。あの当時は、地元アングラーのそんな武勇伝に胸を躍らせながらフィールドに立っていたが、タックルの飛躍的な進歩とともに正体が掴めた今となっては、それこそがまさに"オオニベの仕業"だったと納得の結末を見ることになった。 |
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そもそも私は、シーバスをメインターゲットとしたアングラーであるが、このオオニベを狙うにあたっても専用タックルを使用せず、シーバスやヒラスズキと同じタックルで挑んでいる。それは、ポイントがシーバスとほぼ同じであり、比較的ストラクチャーの少ないサーフであるということに他ならないからである。言いかえれば、シーバス用のタックルを用いて20kgから時には40kgにもなるターゲットを相手にする訳だから、ある意味では究極のモンスターサーフゲームと言えるのではないだろうか?また、そのようなフィールドに恵まれていることに本当に感謝したい。
しかしながら自分自身で"オオニベがライフワーク"と公言しているにもかかわらず、この最高のターゲットと最後に出会った時から、気づけばすでに約4年もの歳月が経過してしまっていた。雑誌などの取材で九州各地に遠征して、専らシーバスを追っていたために必然的に遠ざかってしまっていた訳だが、幸か不幸か"長男の誕生"をきっかけに取材を少し休ませていただいたことで状況が変わり地元のフィールドを見直すきっかけとなった。 |
| そして念願のオオニベとの再会は、図らずも息子の1歳の誕生日である11月16日にやってきた。その日、午前2時に目覚めた私は、いつものように蚊口浜へ向かった。歩き慣れた砂浜を踏みしめ、いつものポイントへ入るとただならぬ雰囲気を感じ早速キャストを開始した。その2投目、私が感じた"気配"は現実のものとなった。 リトリーブする左手が抑え込むような独特の重みとともに止められたかと思うと、同時にロッドティップが強烈に絞り込まれた。そして、ヘッドシェイクしている様子が手に伝わってくる。ラインを通して伝わる4年振りの感触ではあるが、相手がオオニベであることは直ぐにわかった。そしてフッキング後、予想通り沖へ向かってフルスロットルで走り出した。ロッドは既にピークベンドを迎え、粘りで持ちこたえており、ドラグも久々に聞く心地よい音色を響かせている。すかさず、さらにフックを深く打ち込むために追いアワセを入れる。気がつけばスプールに残るラインの量は半分も無い。ここで、スプールに指をあてドラグに加えてさらに微妙なプレッシャーを与えていく。こうしないと、オオニベのトルクフルな走りは止まらずにラインを全て出されてしまう。特に今回の相手はパワフルだ。 寄せては走られという動作を繰り返したところで、ロッドの曲がりが幾分あまくなったため、やや強引に引き寄せる。あまりの重量感にロッドワークとリーリングだけではとても寄せきれない。私自身がスプールをロックしてそのまま岸側に後退り、巻きながら前進するウォークポンピングを敢行。25分間の格闘の末、ランディングしたのは140cm19.3kgのオオニベであった。実に4年ぶり、欲しくてしょうがなかった1本だ。しかも自己レコードの18kgを上回った。直ぐに同行の"TEAM SURFMAN"佐藤氏が写真を撮ろうか?と申し出てくださったが、取材癖だろうか?まだ闇夜だったこともあり"朝焼けをバックに綺麗な写真を"などと悠長なことを言ってしまった。これが悲劇を呼び、一旦浜辺にストリンガーでキープしておいたオオニベは、満ち潮とともにいなくなってしまっていた。 |
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リベンジ そして12月17日。前日に7本もの5kgクラスのヒラスズキが上がったため深夜からポイントに入る。このところのヒラスズキラッシュで、頭の中は不覚にも"ヒラシフト"になりつつあった。 キャスト後すぐにアタリがあり、タイミングを見計らってフッキング。"ヒラスズキだ、ある程度強引にいこう"強気のやりとりを試みるが、相手はヘッドシェイクをしながらの抵抗を見せる。もしや?と思いロッド越しに目をやると、オオニベだ。しかし、前回と比べるとさほどのパワーは無く、10kg前後と予測する。やりとりをしながら、"恐れていたことが現実になったな"と嬉しさの反面、落胆する自分が居た。 |
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極限の状況に耐えたリング&フック |
もともとヒット率が低いオオニベ。さらにそのサイズを、現段階においてテクニックやルアー選択を駆使し釣り分けるのは至難のワザといえる。ある意味"運"も左右する状況では、少しでも大きいサイズにそれを使いたい。先日のオオニベが19kg、であればその上を狙いたいのが当然の目標。これまで連日の釣行であるから、なおさらだ。"運"も味方して欲しい!切なる私の思いは叶わなかった。 ところが、横たわるオオニベ見て驚いた。10kgそこそこと思っていたが、意外に大きい。この間のサイズ程では無いものの計ってみると120cm15.3kgあった。直ぐに写真をとり1ヶ月ぶりの再会に感謝し、リベンジを果たした。 |

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今回はオールタックル部門でJGFAに登録する事となったが、オオニベとしての15kgはシーバスで例えるならフッコクラス。20〜30kgクラスが確認されている中にあっては、決して大きくは無い。自己レコード更新に向け、再び連日連夜の釣行が続きそうだ。また、前述した釣り分けについて、私の中で確信となった時点でご紹介できたら・・・と考えています。 フィールドスタッフ 友草 清一 |
| 速報! 申請中だった「JGFA オールタックル日本記録」に認定されました。 |
| 使用タックル |
| 使用タックル ロッド UFMウエダSPS112Ssti リール ステラSW5000PGドラグチューン スタジオオーシャンマークハンドル ライン バリバス ソルトウォーターVEP12LB リーダー バリバス ソルトウォーターVEP30LB ルアー ZBLシステムミノー15F シースルーミストイエロー |
| 追記:ルアーとカラー この時も含め、このところの重要なパートナーとなっているZBLシステムミノー15Fと15HD-F。双方のもつアクションの差による使いわけに加え、他社には無い色合いを出せるジップベイツに私がお願いして試し始めた"友草カラー"は皆さんに自身をもって進められるカラーである。 そもそも、私がマイカラーをお願いしたのも、オオニベに効くカラーは何だろうということが理由のひとつとなっている。 過去の実績から、パールホワイトベースでチャートやレッドを使用しているカラーにヒットが集中しており、それを踏まえてまず生まれたのが、11Fに採用された「シースルーイエロー」。その後、15Fの発表とともにハーフスケルトンホロの「シースルーミストイエロー」が誕生した。そして、さらにこれをベースに昨年の春から試し始めたのが"TS/MR"と名づけられた「シースルーミストレッド」だ。 |
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| テストなどを除いた連日の釣行では、基本的に月明かりの有無によりこの2種類のみのカラーを使い分けて挑んだ。基本的にヒット率の低いオオニベであるために、そう簡単に結果は得られなかったものの、代わりにヒラスズキが好反応を見せる結果となり確信になった。それは実に11月初めから12月末までの2ヶ間で、11Fのシースルーイエローと15Fのシースルーミストイエローで計34尾。TS/MRの15HD-Fのみで22尾もの釣果という結果となって表れた。遠征続きで、地元のフィールドに足を運んでいなかったことを考えれば十分過ぎるヒット率だった。付け加えるならば、TS/MRに関しては、大型ミノーの部類に属する15HD-Fのみで22本を叩き出せた結果から、アクションもさる事ながら、カラーによる強さを実証できたと言えよう。
是非、皆さんのフィールドでも試して頂きたいカラーです。 |