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第 Ⅱ 章
刻んだ結果 6.1mm!
ZBLクロストリガー

 
ルアー本体の形状が確定し金型に入った後、
プロトモデルと変わってきたのはウエイト配分だった。
マグドライブを有するメインウエイト。
そしてフロントウエイト、リアウエイトの3種類。
水平フォールとアクションを出す事を考えると、それぞれが意味のある重要なポイントになる。
更に難関だったのがそれぞれのウエイトの素材だった。

メインウエイトの選択肢は、真鍮、鉄、タングステン。
そしてフロント、リアウエイトの選択肢はスズ、ビスマス、タングステン。
そう、Zipbaitsは環境を考慮し、鉛等の有害物質が溶け出す素材は使わないのだ。
フロント、リアの形状を何種類かに選定、そして素材をスズ、ビスマスと作成。
それに合わせメインウエイトを素材及び長さを調整して何タイプも作成した。

金型により成形品はあるため、ウエイト違いでサンプルを何種類も作った。
一度に作るサンプルは10種類程度、これを浜名湖へ持参し大野さんと確認。
これを幾度も繰り返す。

色々試した結果フロント、リアウエイトの素材は、
スズ、ビスマスではどうしても希望のアクションが出ない。
飛距離も落ちる。比重にして、鉛の11.36に対し、スズ7.3、ビスマス9.8と軽い。
タングステンを使うには比重が19程度と重くなり過ぎウエイトのバランスが良くない。
もちろん高価な物の為、価格にも影響する。

そこで選択したのが合金タングステン。
合金タングステンは
純タングステン(比重19.3)に鉄や銅など含有量を多くし比重を変える事が出来る。
何度かのテストの結果、ウエイトの形状は見えて来た為、比重で調整する事に。
しかし鉛やスズ等とは違い、合金タングステンは簡単に作れるものではない。
金型も必要になるし成形、焼結と工程も多い。
依頼してから手元に製品が届くのに1-1.5か月ほど掛かってしまった。
それも修正を繰り返したため、この期間が相当長かったのである。
しかしプロトモデルから金型モデルになったことにより正確に、
バラツキがなくなり飛距離は早い段階で良い感触が出来た。

投げるだけで気持ちがいい!スカッと一直線に飛んでいく。
マグドライブが機能し“パチン”とマグネットが外れる音とともに加速する。
最後に伸びがあるのだ。
これには大野さんからも合格の声が聞けた。
フロント、リアウエイトのサンプルが出来て来て修正しながらも形状が確定し
最後はメインウエイトとなった。

色々試した結果、バランスとして真鍮ウエイトを採用する事に。
プロトモデルも真鍮を採用していたため、
当初プロトモデルで使用した全長6mmを含み0.5mm刻みで
5.5mm、6.0mm、6.5mm、7.0mmを作成。
テスト結果からは6.0mm、か6.5mmか?大野さんも悩んだ挙句、答えが出せない。
「6.0mmの方が良さそうだけど6.5mmも捨てがたい」
ならば中間を作ってみようとなり、次は6.3mmを作成。
「6.5mmよりは良くなったと思う。けど・・・」
この差、長さにして0.3mm、重量にして0.1g程度。

こうなったら納得行くまでやりましょう!

更に中間、6.15mmを作成。重量にして0.05g程度。
もはや変わらないでしょう?と思いつつテストに。


しかしウエイトは極微妙な違いながら、大野さんはこの違いを敏感に察知する。
重量にして0.05gの違いでも・・・!

本当に違う?

動きのない潮では分からないが、潮が効いたところでの泳ぎ、
そして手元に伝わる感触。
説明されるように流してみると、確かに・・・違う!
これが年間300日浜名湖でやり込んだ人の感性か!
それでも若干の大野さんに迷いが・・・。
そして最終決まったメインウエイト、刻んだ結果6.1mm。
やっと全てにおいてOKをもらう。



長かったが、大野さんとZipbaitsがここまで突き詰めた
シンキングペンシル“クロストリガー”。

やはりすぐに結果は出る事に・・・。




Zipbaitsスタッフ


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